時期・場所

潮干狩りといえば一般的には5月のGWあたりによくやるレジャーというイメージでしょうか。ボクの場合毎年それに前後して、3月〜7月にやってる感じです。時期的に早い方が貝もまだ採り尽くされてないので漁獲に恵まれることが多いですが、貝が肥えてきて美味くなるのはやっぱり4月以降。特にハマグリは6、7月が美味い(個人的見解です。もしくは地域的なものか。)ので、シーズン後半は採られずに残ったハマグリを必死に探し回ることになります。けどホントに熱心な人は年中やってるようです。

場所は言わずと知れた干潟。粘土質よりは砂質の干潟がポイントになります。初心者であればまずは誰かに連れて行ってもらうか、人がたくさん潮干狩りしてる場所に行くのが確実。駐車スペースやトイレ・水場の有無なども思いの外大事なので事前にチェックしましょう。ある程度経験を積むと自分でポイントを開拓するのが楽しくなってきます。

潮の満ち引き

言うまでもなく潮干狩りは潮が引いた時(干潮時)にやるものですね。ボクは日頃から海で釣りをやってますから潮の満ち引きは日常的な事柄ですが、一般の方々で日頃から意識している人は少ないでしょう。というわけで潮の満ち引きについてまとめてみます。 

 

●潮汐表を見る 
とにかく潮汐表を見ましょう。最近はネットを使ってすぐ見れるようになりました。釣り、天気予報、暦などに関するホームページに行けばだいたい潮汐のリンクがあります。ボクがいつも使ってるのはここ→「日本沿岸736港の潮汐表」。ほかに海上保安庁が毎年潮干狩りカレンダーを公表してますし、ネットが使えない場合は釣具店などが配布してますのでそれを見ましょう。

 

●潮干狩りは大潮の干潮時 
潮干狩りが出来る時間帯というのは一般に「大潮の干潮時」ということになります。場所によってはそれほど潮が引かなくても出来ますが、多くの場合、より潮が引く(潮位が下がる)方が干潟が広く現れて、より沖の方まで行けて、さらに干潟に入れる時間が長いために潮干狩りがやりやすいということです。 
潮汐表で潮の大きさや干潮の時刻を調べて、だいたい干潮の前後2時間、トータル4時間程度が潮干狩りの時間と考えると良いでしょう。ボクの場合はそれに駐車場の確保や準備等の時間を考えて、干潮の3時間前に現地に着くようにスケジュールを組むようにしてます。

 

●満潮と干潮 
右の画像(2015年5月3日の博多港の潮汐)を見ていただくと、潮の満ち引きがどんなふうに起こってるかだいたいわかると思います。ここまで詳しくなくて干満の時刻と潮位だけの表でも構いませんが、満潮と干潮の時刻は毎日変わりますし、場所によっても違いますので、正確な時間はそれぞれの場所の潮汐表を見て調べる必要があります。満潮から干潮までおおよそ6時間ちょっとの周期で繰り返しますので、ほとんどの場合、1日の中で満潮干潮がそれぞれ2回づつあります。そしてその周期が1時間弱ほど1日よりも長いので、満潮、干潮の時間はその分徐々にズレていきます。

 

●大潮と小潮 
それから、月の満ち欠けに従って大潮と小潮も繰り返します。満月と新月の前後が大潮ですので、だいたい2週間おきに大潮になります。それとたまに勘違いされてる方もいるみたいですが、潮の大小は全世界共通の現象です。福岡が大潮なら東京もニューヨークも大潮です。地元が小潮で潮干狩りが出来ないからといって、他の地方で大潮の場所がないかと探してみても無駄ですよ。

●なぜ潮干狩りは春にやるのか 
ひとつの理由は貝が美味しい季節だからですが、もうひとつの大きな理由は、春の大潮では潮が良く引くからです。具体的な数字は場所ごとに違いますが、一般に春の大潮は干潮時の潮位が最も低く、秋の大潮は満潮時の潮位が最も高くなります。それともうひとつ、1日に2回来る干潮のうち、より潮が引く干潮とあまり引かない干潮がありますが、春はより引くほうの干潮が日中にあるのに対し、秋は逆に夜中になります。というわけで、良く引く干潮が日中に来る春の大潮が潮干狩りに一番適しているということがわかりますね。で、どうしても秋や冬に潮干狩りがしたければ、あまり潮位が下がらないことを前提に場所や日時を考える必要があります。

 

基本的な装備
服装は基本的なアウトドアで活動できるものがあれば大丈夫です。まあ特に気をつけるとすれば、海上と同じように風が強いことが多いのでウインドブレーカー等での風対策、それと日焼け対策。どちらも長時間の潮干狩りには大切です。それと水濡れや砂汚れが常なのでタオル必携です。

 

●足元

基本は長靴。オールシーズン、オールラウンドに使えます。普通のゴムの長靴より、釣具屋とか作業服屋に売ってる膝下で締めれるヤツがオススメ。砂地だと特にどれってこともないんですが、岩場を歩くような時はフェルトソールやスパイクソールが安心ですね。暑い時期はサンダルで海に入ることもあります。けど岩やカキ殻から足を守ることや、帰る時に真水でしっかり洗わないと気持ち悪いってことを考えて最近はあんまり使わなくなってきました。もし使う場合は踵のストラップがあるヤツにしましょう。ビーサンだとぬかるんだ時ストラップが切れます。

また熱心な人はウエーダーをはくことが多いです。ボクもこれ。面倒臭そうに思えますが、服がほぼ汚れることがないので着替えの心配がないなど、かえって面倒がなく慣れるともう手放せません。

 

●手元

できれば軍手もしくは水産加工のおばちゃんなんかが使ってる厚手のビニル手袋推奨です。さすがに素手でやると砂でガサガサになるしカキ殻で切ったりもするし、手を保護するために装着しましょう。カイカキの樹脂製のグリップは濡れて砂が付くと滑りやすくなるので、滑り止め効果のあるものがオススメです。

 

●カイカキ
これがないと始まらない潮干狩りの道具です。まあ熊手等で代用しても良いですが。

詳しくはカイカキ紹介のページ参照。

 

●バケツとザル
干潟に出るときに手に持つのは基本的にカイカキ、バケツ、ザルの3点セットになります。バケツは釣具屋に売ってる蓋つきのコマセバケツを愛用中。ザルは樹脂製の台所用で25cmぐらいのもの。掘ってる最中はバケツを椅子として使い、貝はザルに入れていきます。ある程度たまったら水たまりでザブザブと洗って砂を落としてからバケツにストックという手順。2人以上で行くときは貝のストックは一つだけにして、他のバケツは飲料水やオヤツ、上着などを入れる入れ物にすると余計な荷物を持たなくて良いので便利です。

●ポリタンクと水汲みバケツ
ポリタンクはまず家から水道水を持って行って、貝を洗ったり手や道具を洗ったりするため。そして帰りに砂抜き用の海水を汲んで帰るため。海水は採れた貝1kgに対して2リットル以上欲しいのと、道具類を洗う量を考えて最近は15リットルのものを使ってますね。人数多かったりBBQとか他の用途もあるならそれなりのものを。

水汲みバケツは釣具屋さんに売ってるロープ付きのもの。砂抜き用の海水は現地の干潟だと汲みにくいし濁ってるので、近くの漁港などで堤防から汲むほうが良いです。

​ちなみに管理潮干狩り場だと、水道水や海水を受付に用意してあるところもあるようですね。また有明海などの海床路には降り口に海水がたまる水槽が設置してあるところもあります。などなど、水道水や海水はそれぞれの状況に応じて調達方法を考えてください。

 

●クーラー 
キンキンに冷すわけじゃないので、写真のような発泡スチロールのもので充分。釣り用のクーラーも良いですが、毎回洗うのが面倒なので最近はもっぱらこれを使ってます。冷やしすぎると貝が弱ってしまって、帰ってから砂抜きが上手くいきません。何かの記事で15℃ぐらいがベストと読んだことがありますから、氷で冷やしたりは基本しません。4月ぐらいまでは冷すものは何も入れないでOK。暑い時期は冷した飲料水をタオルに包んで入れておく程度で温度が上がるのを防ぎます。

 

●網袋 
水があるところに立ち込んで採る場合はバケツやザルだと置き場所が無いので、網袋を腰に下げるなどして使います。あと最後に洗った貝の水を切ってまとめておくためにも使います。バケツとかに入れたままだと、下のほうは海水がたまって貝が動き出しちゃいますし、そうなると弱るのも早いです。必ず網やザルで水を切った状態で持って帰りましょう。 写真の緑色のはホームセンターの園芸コーナーに売ってる収穫物用のものです。