ネットにはよくできた図鑑のページなどが揃ってますので、たまに採れるマイナーな種の同定とかはそちらに行っていただきましょう。

あと自前の写真を用意できない種も図鑑へのリンクを貼っておきますので、写真はそちらで確認してください。オススメの図鑑はこちら。

ちなみにキノコなどとは違って食べられない貝というのは基本的にはありませんので、種類がわからないからといってそう恐れることはありません。まあ美味しいかどうかは別ですが。ただし貝毒といって、餌のプランクトンの影響で特定の海域の貝が毒性を持つことがたまにあるので、そちらの情報には注意しましょう。シーズンになると潮干狩り場を管理する漁協などが情報発信しています。

 

というわけでここでは主なものだけ紹介します。まず多くの人が狙う基本的なターゲットがアサリ、ハマグリ、マテガイの3種類でしょうか。あとたまにバカガイや赤貝、河口からちょっと上流だとシジミ。アサリやハマグリと同じような場所で採れて、決して美味しくないわけじゃないのですが砂抜きが上手くいかない等の理由であまり持ち帰ることのないシオフキやオキシジミ。オマケでたまに持ち帰ることもあるツメタガイやナガニシ、貝じゃないけどクルマエビやワタリガニなどなど。

アサリ(浅蜊)

言わずと知れた潮干狩りの主役で、元々の分布は日本全国というか北西太平洋岸全域。最近はアメリカ側にも進出しているようで時々話題も目にします。河口から内湾の砂底に生息。比較的粒の大きなサラサラした砂質を好み、ほとんど砂面から深さ5cmの範囲にいますので、カイカキの通常モデルはこの砂質や深さに最も適した形を目指して開発しています。

潮干狩りで採れる大きさはだいたい3、4cmのもの。4.5cmあるとかなり大物という印象ですかね。たまに5cmを超える貝殻を見かけることがありますが、生きてるものにはまだ出会ったことがありません。

 

●有明海では最近、中国種のアサリが定着していて交雑も起こっているようです。ちょっと違うのがいるな〜ぐらいに思ってたのですが、形の特徴を確認するとどうもこれのよう。同じものを博多湾でも確認してるので、機会があればちゃんと調べてみましょう。詳しくは「トピックス」にて。

ハマグリ(蛤)

採れる場所が少なくて貴重ですし環境省のレッドリストに載るくらいなのですが、大きいし美味しいのでつい熱心に探してしまいます。分布は本州〜九州、それと朝鮮半島〜上海までの中国沿岸。河口から内湾というのはアサリと同じですが、粒の小さな硬く締まる砂質を好むので採れる干潟は基本的には違います。カイカキの通常モデルでもまあ普通に掘れますが、よりハマグリのポイントに適したハマグリ専用モデルも用意しています。

個人的には4cm以上を持ち帰りサイズにしていて、7cmを超えると大物という感じですかね。

●近縁種には外洋に面した砂浜にいるチョウセン(汀線?)ハマグリ、中国種のシナハマグリがいます。鹿島灘や遠州灘などの外洋に面した砂浜で採れてるのがチョウセンハマグリでしょうか。九州でも一部で情報はありますが、ちゃんと採りに行ったことはありません。

 

●下の写真のものは殻が真っ黒になってます。これは殻の模様ではなくて、表面の薄い膜が砂質の影響か何かで変色したもののようです。膜を剥がすと普通のハマグリの模様が出てきます。最初見たときはギョッとしましたが…。

マテガイ(馬刀貝)

魚屋で見かけることはまずないですが、潮干狩りでは独特の取り方の面白さもあって人気のあるターゲットです。採り方については「マテガイの採り方」参照。カイカキでも案外いけます。ハマグリと同じかさらに硬い砂質のところにいて、同じ干潟で採れることも多いです。長さ10cm以上が持ち帰りサイズ。大きなものは殻が黒っぽくなります。

 

●アゲマキという似た貝がいて有明海では昔よく採れたそうですが、今はもうほとんど採れなくて、流通してるものは海外産のみになってしまいました。潮干狩りでも見たことありませんしねえ。

バカガイ(馬鹿貝)

単独の写真がなかったのですが、左の写真に2つ大きな黄色の貝が写ってるやつです。

寿司ネタでいうアオヤギ(青柳)。コクのある旨味のハマグリと甘みの強いバカガイは潮干狩りで採れる美味い二枚貝の双璧だと思いますね。名前はバカでもバカにしてはいけません。小さいものならお吸い物、7、8cmある大物なら足や小柱を刺身でいただきます。あと普通に焼いたり。

潮干狩りではいまひとつまとまって採れたことがないので、どのようなポイントが狙い目なのかまだよくわかりません。偶然出てくると嬉しいオマケという感じ。殻が薄いので力任せに掘ってると破壊してしまいます。いるとわかったら丁寧に掘りましょう。

シオフキ(潮吹)

ハマグリがいるポイントには大抵こいつもいますね。カイカキで当たった瞬間、名前のとおりピュッと海水を吹き出します。大きなものは5、6cm。

砂が抜けにくいので普段はあんまり持ち帰ることはありませんが、美味しくないわけではないです。大きいのが沢山採れるようなら、せっかくなので持ち帰りましょう。酒蒸しにして剥き身にしたあと、一度流水ですすいで砂を落とせば普通に料理に使えます。佃煮にしたりパスタや味噌汁の具にしたりいろいろ。

オキシジミ(沖蜆)

砂の種類はあんまり関係なく、湾奥の淀んだ水域の干潟によくいる気がします。なのでアサリ狙いのときもハマグリ狙いの時もよく見かけます。大きなものは5、6cm。小さいものは綺麗な赤紫色をしてますね。

砂が抜けにくいことも味や食べ方もシオフキとほぼ同じ。

イソシジミ(磯蜆)

4cmぐらいになる平べったいシジミという感じで、河口の砂地にまとまって採れるポイントがあります。ちょっと深いところに潜ってるので掘るのにコツが必要ですが、大きいのでまあまあ面白い。シジミと比べると旨味が物足りない気はします。釣り餌のアケミガイと呼ばれてるものがこれらしいのですが、釣具屋で見たことありません。地方的なものかな?

水管がやたら長いので砂抜き中の姿はちょっとグロテスクですね。

アカガイ(赤貝)

大きなものは10cmを超えるものがいるようです。寿司ネタとしてかなり美味いので採れるといいなと思ってるのですが、たまに2、3cmの小さいのが出てくるだけでまともなサイズには出会ったことがありません。他の地方ではポイントがあるようなのですが…。

 

シジミ(蜆)

小さくていまひとつ食べ甲斐がない気がして、あまり狙うことはありません。味噌汁は確かに美味いけど。河口の汽水域にいるヤマトシジミと淡水にいるマシジミ、他に数種いるようです。そういえば小さい頃家の近くの川にもいたなあ。

 

ツメタガイ(津免多貝)

アサリなどを殻に穴を開けて食べてしまう天敵の巻貝で、大きなものは5cmぐらい。潮干狩りに行くとたいてい2、3個出てくるぐらいはいます。砂の中でビロ〜ンと足を広げた状態のものがいきなり出てくるので、ちょっとビックリするかも。アサリを守る意味では、味も悪くないのでむしろ積極的に持ち帰って食べたい。シンプルに焼いたり、剥き身を甘辛く煮付けるなど。

 

ナガニシ(長辛螺)

2、3回見つけたことがありますが、その時はよく知らなかったので逃してしまいました。調べると広島では夜泣き貝といって刺身がすごく美味いとのこと。今度見つけたら!と思ってるのですがなかなか機会に恵まれず。

クルマエビ(車海老)

潮の流れ方か風向きの影響か、日によっては干潟に取り残されるみたいで、水たまりなど海水が残ってるところを掘ってるとたまにビョンと飛び出してきます。春先は小さいですが、夏になると15cmぐらいになってますね。秋にやればもっと大きなのがいるのかなあ。出てきたあとは泳ぎも俊敏でなかなか捕まえられないので、採りたければ小さな水たまりを片っぱしからチェックしてみましょう。まあ普通は偶然出てくる嬉しいオマケ的な位置づけですが。

ワタリガニ(渡蟹)

写真はマテガイ掘りに飽きてハマグリ探索をしてた時に出てきた2匹。

ワタリガニと呼んでましたが一般的にはガザミ。有明海の竹崎ガニなどが有名ですね。クルマエビと同じように、日によっては水たまりや水路に取り残されて砂に潜っています。殻幅が20cmぐらいになると茹で蟹でもいいですが、普通は味噌汁サイズ。いきなり出てくるとホントびっくりします。

ユムシ

一応写真貼ってますが閲覧注意です。

かなり番外編ですが近々専門に狙ってみようかと計画中。

国内では普通釣りの餌として使われる程度ですが、韓国では刺身で食べるそうですし、かなり美味いらしいので。

しかしどんな道具を持っていけばいいのか???